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柔道整復師の職業倫理

柔道整復師には職業倫理が求められます。ここでは、職業倫理が求められる理由や求められる職業倫理の詳細について解説します。

柔道整復師に職業倫理が求められる理由

近年、受領委任協定・契約により取り扱われている柔道整復療養費に係る不正請求事案が大きな問題となっています。通常整骨院や接骨院では国家資格が必要な柔整師が施術を行い、健康保険から療養費が支払われます。患者が全額支払い、自己負担分を除いた分を保険者に返還要求する仕組みです。

ただし整骨院などの施術所では、患者が自己負担分のみを支払い、残りの費用を施術所が患者に代わって保険者に請求する受領委任も特例で認められています。これが架空請求や水増しの温床となっているのです。そうした問題の中、倫理観を身につける期間や研修を設けることが不正対策や施術所の質の向上のために有効と考えられています。

知識不足による不正請求を防ぐために、柔道整復師養成施設にも職業倫理や保険の仕組みなどを学ぶ社会保障制度の授業が1単位ずつ追加されます。これにより柔道整復師の養成段階から必要な知識を学ぶことができ、人材の質を向上させることで、不正請求の防止につながると期待されているのです。

柔道整復師に求められる職業倫理の詳細

柔道整復師倫理綱領

柔道整復師に求められる職業倫理は、日本柔道整復師会と全国柔道整復学校協会で制定し採択されたものがあります。組織団体を問わず、柔道整復師一人ひとりがこの倫理綱領の基本理念を理解し遵守しなくてはいけません。

柔道整復師倫理綱領は以下の通りです。

国民医療の一端として柔道整復術は、国民大衆に広く受け入れられ、民族医学として伝承してきたところであるが、限りない未来へ連綿として更に継承発展すべく、倫理綱領を定めるものとする。

ここに柔道整復師は、その名誉を重んじ、倫理綱領の崇高な理念と、目的達成に全力を傾注することを誓うものである。

参照元:日本柔道整復師会(https://www.shadan-nissei.or.jp/nissei/rinri.html

柔道整復師倫理綱領

柔道整復師も遵守したい医の倫理綱領は以下の通りです。

医学および医療は、病める人の治療はもとより、人びとの健康の維持もしくは増進を図るもので、医師は責任の重大性を認識し、人類愛を基にすべての人に奉仕するものである。

参照元:日本医師会 会員の倫理向上に関する検討委員会【PDF】(https://www.med.or.jp/nichikara/kairin11.pdf

職業倫理の高い柔道整復師を目指そう

知識不足による不正請求を防ぐためにも、柔道整復師に求められる職業倫理を正しく理解し、職業倫理の高い柔道整復師を目指しましょう。当サイトでは、柔道整復師の仕事内容や柔道整復師の求人情報などをまとめています。ぜひチェックしてみてください。

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